日和見的平和主義BGM:turas song

 新年に思う

 2002年の次には2003年が来ることになっている。

 平成14年の次は15年だし、どういう訳か12月の次は1月だ。()

 男女の恋愛は終わりが来るようになっている。人間は生まれたら必ず死ぬことになっている。人間の死亡率は100%だ。()

 世界情勢や相変わらずの日本の不景気などを考えると、全然おめでたいことはないけど、僕自身とこのHPに来てくれた方々が何とか2002年から2003年へと生きながらえたことに、「新年あけましておめでとう」と言いたいと思います。

 「皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

 ところで、年末のわが社の忘年会でこんなことがありました。

 僕は全然お洒落じゃないので、この日もいつもと同じグレーのGAPのフリースを着ていたのです。

 運の悪いことに、この夜の忘年会では専務の斜め前の席に座る羽目になってしまった。三十人程の社員がフグ料理のフルコースに舌鼓を打ち、酒宴も後半に至った頃になって、何を突然言い出すのか、その専務は僕に対し、「お前その服何かわびしい感じやな。ちょっとみすぼらしいで」と言うのです。

 僕は箸を止め、その言葉を吟味検討しましたが、そこから先の意図が汲み取れず、「はぁー」とだけ言葉を出しました。だから何だと言うのでしょうか?

 もしも本当に僕が金銭に困って、みすぼらしい衣服しか身に纏うことができないのなら、それくらいしか給与を出せない企業側の現状を詫びて、「まあ、不景気だから我慢してくれ」とでも言うのが筋ではないでしょうか?

 こんな上司の会社に僕は勤めています。このような心無い言動が目立つ上司が多いのが、わが社の特徴ともいえるのです。

 これはおそらく、特に卓越した能力も才気もない人間が、運と時勢に乗っかって小さいながらも企業の役員になったことと、法外な収入を得ていることなどに対する驕りから生じた特徴でしょう。

 僕は今年、早くこの会社を去りたいと決心したことは言うまでもありません。なぜ昨年二度も思い止まったのでしょうか?自分を叱りたく思いました。

 因みに僕が着ていたこの日のGAPのフリースは、数年前にクリスマスプレゼントとしてある女性からいただいたもので、おそらく千円単位ではなく五桁の値段だと思います。

 皆さん今年も相手に対する思いやりを忘れずに頑張りましょう!


 忠臣蔵

 昨日一日テレビを見ていた。何と十五時間以上も見た。

 テレビを見ている以外は寝ているか食っているか飲んでいるか、パソコンのエロサイトを見ているかトイレといった、まことに充実した一日だった。

 テレビを見ると言ってもずっと、だらだらと見ていたわけではない。見たのは二番組だ。

 箱根駅伝と忠臣蔵である。

 箱根駅伝は五時間、忠臣蔵は何と十時間ドラマだった。

 この忠臣蔵という物語は、筋もオチも分かりつくしているのだがそれでも見てしまう。日本人の弱みに付け込んだ物語というのは十分理解しているのだが、それでも気になって見てしまうのだ。

 誰もが知っていると思うが一応簡単に筋を言うと、播州赤穂五万三千石の浅野家藩主・赤穂藩主・浅野内匠頭長矩は、皇室から将軍家への使いの接待役を命じられていたが、礼式指南役の吉良上野介義央に侮辱されたとして、江戸城松の廊下で切りつけ、即日切腹となった。

 これに伴い、城を明け渡して浪々の身になった元藩士二百数十人は浅野家再興を願ったが果たせず、吉良上野介が隠居はしたものの何のお咎(とが)めもなかったことに対し、主君の仇討ちを企て、元家老の大石内蔵助良雄を頭に、翌年の十二月十四日、江戸・本所松坂町・吉良邸に討ち入り、炭部屋に隠れていた上野介を見つけ、討ち取ったというものである。

 結局、国に伝え走りの役を仰せつかった寺坂吉右衛門以外は全員切腹となったわけだが、主君に対する忠義・仇討ちの美談となり、現在にまで語り継がれ、ドラマや映画にも数え切れないほど製作されているのだ。

 昨今では、この物語の中で仇討ち決行に至るまでの期間が、浪人の身になって経済的にも精神的にも不安定な状態であったことを、会社倒産やリストラから失業の身になっているサラリーマンに投影し、共感を覚えてしまうという風潮があるのではないか。

 或いは、忠臣蔵のように、主君のためなら自分の命を捨てるまでの行動を厭わない家臣に対し、現在ではそれほどまで信頼のおける上司がいないことに対する、一種の憧れや情けなさの表れでもあるのではないか。

 いずれにしても、何かに意義付けをしないと行動できない日本人にとっては、永遠に残る恰好のお涙頂戴物語であることに変わりなく、僕も十時間もの長時間、テレビの前に釘で打ちつけられたようになってしまったのだった。(笑)


 どうなるのかな?

 日が経つのは早いようで遅いなぁ。

 さっき、古本屋で野田知佑さんと高橋和美さんと橋本治さんの文庫本を三冊100円で買った。

 デフレも古本屋さんにまで及んでいるのかなと、ちょっとびっくり。一杯面白いことが入っている本なのに、こんなに安く買っていいのかなと戸惑いを感じます。

 ところで、僕の本が書店に並ぶまで、まだあと一ヵ月半ほどあるんだね。誰よりも僕自身が最も待ち遠しく思っています。

 二年間、コツコツと旅行記を中心としたメールマガジンを何誌も発行してきた努力が、この三月に実を結ぶわけだから、僕としても人生の大きなイベントとして緊張しています。(何故か最初は「探偵手帳」ですが)

 書店に並べられたら、あちこちの書店を回って、僕の本を最も良い位置に並べ替えてこようっと♪()

 売れるか売れないかは、僕の今後の努力と宣伝にかかっているかもしれない。

 来月になると、退職案内と開業案内及び出版案内を兼ねた葉書を、年賀状をいただいて返事を出していない方々や、現在、過去の友人・知人にお出しする予定ですからお待ちください。

 さて、今後の予定ですが、「Pero探偵事務所」を設立し、Web相談Web受件を基本とした、調査業を営む予定です。連絡場所は大阪と横浜に設置し、細々と確実な仕事をこなして行こうと考えています。

 大手の調査会社に比べるとハエみたいな存在かもしれませんが、することは同じなので、丁寧な調査を売りにして頑張ろうと思います。

 又これと並行して、書き物としては、メールマガジンは従来どおり発行を続けながら、「探偵手帳」の売れ行きによっては、この続編と調査会社や探偵という職業に関することを書いたものを、さらにはもともとの目的であった「金融裏話」を書籍化できればと思っています。

 それから旅行記については、ある程度出版社の信用を得てから、総まとめのようなものを出せればと考えていますが、あくまでもマニアックな世界なので、これはどうなるかは分かりません。

 いずれにしてもデビュー作が売れるか売れないかで、僕のこれからの行き方が随分大きく異なってくることは間違いのないところですね。

 さて、世の中にはいろんな人がいるものだ。会社から43ヶ月間も有給休暇をもらって、自転車で世界一周した人がいる。

 下記のURLがその坂本 達さんという人のHPですが、おそらく足腰は相当強くなったことでしょう。

    http://www.mikihouse.co.jp/tatsu

 

 僕は自転車では体力的に無理ですが、陸路を中心にいつか世界を周ってみたいと強く思っています。

 それが実現するかどうかは、今年を含めてここ2,3年の活動結果次第でしょう。

 皆様のご支援、ご協力をこれからもお願いしますね。

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