日和見的平和主義

BGM:turas song

14.1.1]新年でっせ!

 1231日の次には必ず11日が来る。

 皆様、新年おめでとうございます! 

 この世界情勢及び日本の情勢上、おめでとうという言葉を控えたいという短絡的発言の方もいらっしゃいますが、おめでたいからいいじゃないか。

 だって、日本人は世界で最もオメデタイ人種なんだからさ。()

 去年はどうのこうの、今年はどうのこうの、ってことは言わないようにしよう。

 今年もあっという間の一年が始まった訳だから、自分の目的や計画が達成できるように、余り肩肘張らずに突き進もう。(ちょっと矛盾しているけど)

 ところでコンテンツの、I think aboutを名称変更致しました。

 僕らしくないカッコつけたものだったから、なちゅら〜るなものにしましたです。

 日和見的平和主義・・・そうです、僕は日和見的思考なんですよ。 ホントは周辺の状況を注視しながら考えや意見を決めるという、男の風上にも置けない性格なんです。

 しかし、それは権力に対して出方を窺うとか、長いものに巻かれるというものではありません。

 物事を余りマイナーに考えずに、明るく楽しく平和に過ごしましょうという考えなのです。

 ただ、昨日のNHK紅白歌合戦でも歌っていた“明日がある”という馬鹿げた歌のように脳天気ではありません。
 この歌は若者を中心に好んで歌われているようだが、これこそ現代馬鹿者アホジャリが好みそうな歌だね。 
 前にも言ったけど、明日が来るのは当たり前だが、そんなものに意味付けをして訳の分からない歌詞をつけて、何も深く考えないアホジャリを対象に商業主義的売込みを今更する音楽関係者に呆れ返るね。

 昭和30年代、40年代の日本が不安定で、学生運動が活発だった過渡期の時代にこそ相応な歌で、故坂本 九さんが歌ってヒットしただけでとどめておくべきなんだ。

 今のオメデタ大国ニッポンのアホジャリに、“明日がある”なんて言っちゃ駄目なんだ。

 暦的には明日が来るのは当たり前だが、精神的には明日があるなどと、いつも安易な妥協を心に抱いては駄目だってことなんだ。

 しっかりしろよ! 音楽関係者。

 話は大きく逸脱してしまったけど、今年も日和見的に平和を考えて、コツコツなんてナマッチョロイことを言わずに走りまっせ!

 皆様、おめでとうございます。

 

14.1.3]紅白歌合戦

 昨年大晦日恒例のNHK紅白歌合戦の視聴率が48.5%で、視聴率にカウントされない衛星放送で見ていた人を含めると50%を超えているらしい。

 裏番組で“猪木軍vsK-1”が14%程で健闘したようだが、相変わらず紅白歌合戦を見ている人が多いということだね。

 これは当たり前なんだよ。

 だって、僕がいつも言っているように、概して日本人は変化を怖がり、新しいものに入って行くには皆が一緒じゃないと不安だし、いつもと同じじゃないと落ち着かないんだからさ。

 実際、正直に言ってあの紅白歌合戦って、面白い?

 昔の名前で出ていますの歌手がヒットもしていない最近の曲を歌ったり、ポット出て売れた新米のジャリ歌手がへたくそな曲を歌ったり、阿呆な脳タリン歌手が億もする衣装を着て知らない曲を歌ったり、皆お行儀の良い司会者と応援団など、幼稚園の学芸会を思い出すのは僕だけかな?

 人それぞれだから僕が口角泡飛ばす必要はないんだけど、僕はぜんぜん面白くない。

 面白くない番組だけど放送するのは勝手だから、それはいいんだけど、問題はこの番組を相も変わらず見ている国民が多く、この番組に出演することが名誉でハクが付くというおかしな現実なんだ。

 海外の国から見たらファッショの名残を垣間見るだろうし、同じTVを揃って見ている日本人を理解できないに違いない。

 これは大げさに言えば、あらゆることに繋がって考えることができる。

 世界情勢に敏速に対応できない政府や、結論のない議論を長々と繰り返す国会、さらに身近では1人で海外に旅に出ることもできない若者や、その中身を吟味することなく人気アーティストの新曲に飛びついたり、皆が見るからとりあえず話題映画を見るジャリ、高齢になれば揃って出るハイキングやお遍路。

 まだまだ言えば、自分に自信がないからブランド大学を目指す若者、お受験の母親、右へならえの日記や文章のHP激増等々、いつも同じものだから安心できるという、変化を好まない日本人、自分で考えることをしない日本人に繋げて見ることができる。

 そんなばかばかしい紅白歌合戦だが、堀内孝雄が故河島英五を偲んで歌った“酒と泪と男と女”は唯一素晴らしかった。

 ん? 要するに僕も紅白を見てたってことなんだね。()



 14.1.8]おかしな現象

 テレビのコマーシャルは、食料品、自動車、薬品がこれまで中心であった。

 しかし、このところ消費者金融会社のCMがやたら目に付くのだけど、視聴者は気が付いているのかな?

 営利企業の民放だから、業界別の審査にはそれほど厳しくはない筈だが、いわゆるサラ金のCMを流すことを、つい十数年前までは躊躇っていた。

 サラ金などの多額の借金を返済不能になった多重債務者が、一家心中という悲劇的な解決法に走ったり、強盗などの犯罪を犯すなど、一時社会問題に発展したことがあったからである。

 当時の金利は、現在の上限金利の約3倍に近く、僕が金融業界に入った頃は年利107%前後で、その後73%前後、54%前後を経て、現在は確か40.004%が利息制限法に於ける上限金利だと認識している。←長く金融業界を離れているので、正確かどうかは分かりません。

 上場している数社の貸出金利は、一昔前の信販会社並に低くなっており、昔で言う高利金融とはいまや異なっているというのが、昔では考えられない消費者金融会社のCM放送となり、現在の民放各社の消費者金融会社に対しての社会的位置付けなのだろう。

 若者に、『初めてなんですけど?』とか、『返済方法は?』とか、『ATMっていつ使えるのですか?』などとCMで言わせて、誰もが利用しているように思わせたり、つまらない駄洒落を言うことによって、気軽に相談できることを強調したり、各社とも地獄の一丁目に誘うのに一生懸命である。

 確かに金利的にも極悪非道な時代と比べると、随分と低くなっており、延滞者に対する取り立ても、以前は金槌を持って脅し取っていたのが、今では書類による法的手段に変わりつつあるらしく、業界自体の営業努力によって、クリーンなイメージも少しはするようになっている。

 又、不景気が続く昨今に於いて、銀行や信販会社のように審査も厳しくなく、スムーズに借り入れを行うことが可能というのもメリットではある。

 しかし、長年金融関係に関わってきたから強く言えるのだが、消費者金融などで安易に50万や100万円を借り入れると、ほぼ100%に近く返済は不可能である。

 確実に完済する顧客は、よっぽど意志強固か、或いは年に2度の賞与が一括返済が可能な程高額であるか、又は何等かのまとまった収入があった場合のみと思う。

 それ以外の顧客は、借入限度以内で増えたり減ったりしながら、永遠にそのサラ金会社と付き合う破目になるのである。

 去年の自己破産件数は、バブル時代の約10倍らしい。

 これはカード会社や信販会社及び消費者金融会社が、ここ数年容易に貸し出しを行ってきたツケと、不景気による住宅ローン返済不能者の増加が原因と思われるが、おそらく現在多重債務を抱えた顧客が最も多いのが消費者金融業界であると考えられる。

 業者側もある程度の焦げ付きは計算済みで、それ以上にドンドン貸し出せば表面上の利益は維持できるから、派手なCMを流し、TVで幅を利かせている状況が生まれるのだ。

 諸悪の根源は、公定歩合の異常な低金利と、銀行などの消費者金融会社への貸出規制緩和である。

 【僕のHPの読者で消費者金融に関わっている方には、もし気分を害されたらお詫びいたしますが、記述した事項に変更はありません】

  

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